韓国の文在寅大統領は、訪朝を要請した北朝鮮との対話に一層の意欲を示している。


 韓国統一省の千海成次官は13日、長嶺安政駐韓日本大使と面会、北朝鮮代表団との会談結果を説明したもようだ。

 また韓国大統領府によると、文氏は13日、ラトビアのベーヨニス大統領との会談で「米国も南北対話を肯定的にとらえ、北朝鮮と対話する意思を明らかにした」と述べた。文政権としては米国の対話姿勢を強調することで、対話の流れを作ろうとする思惑がうかがえる。

 文政権は平昌五輪、パラリンピックの後に延期された米韓合同軍事演習についても、大統領府や国防相が実施の時期について、はっきりと明言しない姿勢を見せ始めている。

 北朝鮮の訪朝招請以降、韓国政府の立場が揺らぎ始めたとし、「本音は韓米合同軍事演習を延期あるいは中止したいのだろう。『核を持ちつつ制裁もかわせる』と金正恩の期待がより膨らむだけ」(朝鮮日報社説)などとの批判は多い。

 文氏は昨年5月の大統領就任演説で「条件が整うなら平壌にも行く」と断言。6月には南北首脳会談について「年内に雰囲気が作られることを望む」と語った。五輪参加など、北朝鮮をめぐる文氏の意向はこれまでほぼ実現している。

 韓国では、北朝鮮の接近攻勢に前のめりになる文政権に、保守派はもちろん、当初は文政権を支持した20、30代の若い世代に強い警戒感が出ている。
【日時】2018.2.13 22:07
【提供】産経ニュース