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木村花さんの死、SNSに偏るテレビ業界の責任も重大
木村花さんの死、SNSに偏るテレビ業界の責任も重大
■「本当はSNSなんてやりたくない」
恋愛リアリティー番組『テラスハウス』に出演中だった女子プロレスラー、木村花さん(22)の死はあまりにも悲しいものだった。

彼女は死の4日前、所属するプロレス団体のユーチューブ内で、SNS推進部長に任命されたことや、そもそもネットが苦手なことを明かしていた。

「死ね」「消えろ」「クズ」など匿名で侮辱の言葉を浴びせる集団リンチ。

木村さんの死により陰湿な“ネットいじめ”をどうするかが喫緊の課題だが、やはりテレビの責任も重大である。

「テレビが視聴率を気にするのは業界の常識ですが、いま現場が特に気にしているのはSNS。最近はファミリーコアと呼ばれる若い層の視聴率が重視されており、若年層を取り込もうと必死で『若年イコールSNS利用』と短絡的思考に支配されています。企画会議では『フォロワー数が多いからすごい』とか『ネットでこんな発言があった』『ネットで受けているのはこのコンテンツ』という話題ばかりが先行し、キャスティングもその人の中身よりもネットの反響が優先します。ネットでバズるのは、毎分(視聴率)で数字が取れるのと酷似し、思考回路は同じ。しかしテレビをしたいのか、ネットをしたいのか、テレビマンはわれを失っています」(民放制作プロデューサー)

近年テレビで顕著なのは、ネットでの声を大々的に取り上げる風潮だ。

NHKも民放も視聴者とのインタラクティブな対話を大義名分に、その傾向は強くなっている。

情報番組の議論もネットでの賛成・反対意見を取り上げているが、ここに大きな落とし穴がある。

「取材はネットの便利さに頼っているのが現状のなか、両論併記してバランスを取るのがテレビ作りとして絶対条件なので、その意見が全体のどの程度の割合だとか、発信者とか調べないし、そんな余裕もない。極端なコメントでも面白ければピックアップするし、結論が出なくても『SNSで盛り上がっています』と世論っぽく紹介して済ませます」(情報番組ディレクター)



【日時】2020年06月02日
【ソース】zakzak
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