歌舞伎俳優市川海老蔵（41）が来年5月に、13代目市川団十郎白猿を、長男堀越勸玄君（5）が8代目市川新之助を襲名することを14日、松竹が発表した。

この日、海老蔵、勸玄君が東京・歌舞伎座で会見を行った。

海老蔵と勸玄君は歌舞伎座の舞台上であいさつを行い、海老蔵は「歌舞伎界にとりまして大変大きな名跡。おのれの命の限り、懸命に歌舞伎に生きてまいりたい」と決意を語り、勸玄君は「このたび、父も名乗っておりました市川新之助の名跡を8代目として相続いたします。どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつした。

海老蔵は、13年に亡くなった父で12代目団十郎さん、17年に亡くなった妻小林麻央さん（享年34）への思いを吐露した。

「（襲名を）一番伝えたいのは2人です。父と麻央です。じかに伝えられないのは大きなこと。今日も妻に手を合わせて『そういう日が来たよ』と伝えました」と話した。

どんな役をやってみたいか？　と聞かれた勸玄君は「幡随長兵衛」を挙げた。

現在、新橋演舞場で、海老蔵と共演しており、間近で見る父の姿に憧れている様子だった。

襲名興行は東京・歌舞伎座で20年5〜7月の3カ月間、行われる。

江戸歌舞伎の..